書評「ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」

『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』 ピョートル・フェリークス・グジバチ 著 大和書房 2018

外見で人や仕事を判断していた時代が終わり 、 「私たちはどのように働き 、生きるのか 」という大きな視点で見ても変化が必要な時代に入っているのです。

以下、メモ。

  • 僕の成功の定義は 「持続的に成長していること 」です 。こうした人がニューエリート。これからの時代をリ ードする人は 、ポスト資本主義の世界の仕組みを作る人。
  • インパクトの高低と学びの多さの大小の二軸で仕事内容を分類インパクトが低く学びが多い仕事は将来への投資として一定量する。インパクトの高低は生産性の高低。
  • フィードバックを「ありがとうございます」で終わらせてはもったいない。良かった場合は具体的に良かった所三ヶ所など。
  • アウトプットが見えないまま会議をしない。必ず具体的なプランを持ち込み、意見を聞きながら結論を出す。
  • コミュニケーション能力とは結果のみで判断。相手が行動に移したかどうか。シャイな人はシャイなままリーダーになれば良い。
  • 自己効力感(self efficacy)を生み出すには、「達成経験」 「代理経験」 「言語的説得」 「想像的体験」の4つが基礎。
  • ラソンではなくスプリントのペースで仕事をする。2、3ヶ月で結果を出す。結果を出す、休むの繰り返し。
  • 怒りの感情が90秒以上続いている場合は、怒りに振り回されて思考が非論理的になっている。感情を客観視し、その感情が必要か考える。不要なら一旦その場を離れる。
  • 自己啓発自己実現の違い。会社での昇進など役割の中で次のステップを目指すのではなく、ポテンシャルを開花させ、まわりにどのような影響を与えられるか考える。
  • 人材の見極めは簡単。一緒に仕事をしてみてできるかできないかをみる。話し方とか声のトーンとか積極的か消極的かとか関係ない
  • 人が幸せに働くためには:1「自己認識」2「自己開示」3「自己表現」4「自己実現」5「自己効力感の向上」の5段回が必要。1と2の段階が圧倒的に足りない。相手に持ち帰れるギフトをあげる意識で質問すると相手に自己開示してもらえる。

より良く生きるためにGive & Takeを深く掘り下げる。
Give:

  1. あなたのパッション (情熱 )は何ですか ? (何に夢中なのか )
  2. あなたのビジョンは何ですか ? (どんな世界が見たいのか )
  3. あなたのミッションは何ですか ? (何がしたいか )
  4. あなたの野望はなんですか ? (どういうふうに 、いつまでやりたいのか )
  5. あなたのサポ ータ ーは誰ですか ? (応援 、支援してくれる方は ?

Take:

  1. あなたは仕事を通じて何を得たいのか ?
  2. どうしてそれを得ることが大切なのか ? ( 「なぜ 」と 3回問うて深めること )
  3. 何をもって 「いい仕事をした 」と言えるだろうか ?
  4. どうして今の仕事を選んだ (選んでいる )のか ?
  5. 去年の仕事は 、今年の仕事にどう繋がっているだろうか ?
  6. あなたの一番の強みは何だろう ?
  7. 周りの人は 、あなたをどう支援できるのか ?